2013年1月10日木曜日

最近読んだ本

最近読んでよかったと言えばこの本。
 エックハルト・トール「ニュー・アース」

2008年発行の本で、存在は知っていたけれど、
読んでみようと思ったのは去年末のことでした。

自分がエゴに支配されきっているんじゃ…とふと思いかけたころ、そのことにハッキリ気付かせてくれた本です。
内容はエゴのメカニズム、本当の自分とはなにか、いかにエゴから離れるか、「今に在ること」がいかに大事か、そんなようなことが書かれています。

『心が創りあげた自己(それはエゴである思考や感情からできている)を通じて生きていると、アイデンティティの基盤は危なっかしく、ぐらぐらしている。』

ええそのとおり。私は思春期ごろから、私とは何か、何者になるべきなのか、その回答を得られたときこそが、幸せを掴むときなのだと思ってました。 こうではないかと思った姿は容易に移ろい、ひとたび幸せになってもすぐにそれを失い、また求めて彷徨うことが私の人生でした。

『「どうすれば自分らしくあることができるか?」というのは、質問として間違っている。自分自身であるために、何かをしなければならないのか。あなたはすでに自分自身なのだから、ここでは「どうすれば」という言葉はふさわしくない。すでにある自分に無意識のよけいな荷物を負わせるのはやめたほうがいい。「だが私は自分が何者なのかわからない。自分らしくあるというのがどういうことなのか、わからない」。自分が何者かわからなくてもぜんぜんかまわないと思えたら、そのとき残っているのがあなただーーーー』

意識的に「今に在る」こと、
私がこれを繰り返して気付いたのは、まるで今までは白昼夢を生きていたかのようだったこと。そして、「今に在る」ことは「ハートに在る」ことと同義なのだということ。


(ではこれまでの白昼夢人生を後悔しているかはまた別問題。私は私の自分探しの青春を、ここまで気付いて尚更、愛おしく思うようになったーー。)

この本では、「今に在る」ための指針も与えてくれています。
『「私は現在という瞬間と、どんな関係にあるだろう?」と始終自分に問いかけることが大切だ。』
現在という瞬間を、未来のための目的と見なしているのか、克服すべき障害と見なしているのか、(最悪なのは)敵として見なしているのか。

『現在という瞬間、それは唯一あなたが手にしているもので、人生は「いま」と不可分だから、これは人生とどんな関係にあるかという問いかけなのだ。』


また最後の、意識が目覚めた人の行動の3つのモードが痛快で、ああこのように、私も行きたいのだと心がワクワクします。行動の3つのモードとは、

1)受け入れる
2)楽しむ
3)情熱を燃やす

日常の、生活のひとつひとつ、面倒だと思っても、受け入れることはできる。楽しめばエネルギーが動きだし、情熱を燃やせば宇宙の創造力が流れ込んでくる。そう書かれていれば、私の目の前にあるひとつひとつの仕事を、大事に、ベストのクオリティで、取組もうと思えてくるし、さあ、私はどんなふうに取組めるかな?と楽しみと積極性まで生まれてこようものなのです。

そうやって「今に在る」ことの連続が、地球や宇宙とがっちり連携を組んで生きることになるのだ、ということが、なんとなく肚でわかった気がします。

去年のちょうど冬至を挟んで読んでいたもので、ものすごく私を助けた本でした。何度も読めると思います。


0 件のコメント:

コメントを投稿